カメラ撮影に三脚は必要不可欠なアイテム。スマートフォン撮影から本格撮影用まで、たくさんの種類がありますが、どれが自分にぴったりなのかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、スマートフォン用から本格撮影用まで、プロカメラマンとして活躍する松島徹さんが、主要メーカーの特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介します。
目次
東京都生まれ。大学在学中より、写真スタジオ勤務後、桐島ローランド氏に師事。のちに独立。現在は広告、雑誌、カタログ、web等、幅広く活動中。自分が撮った写真で幸せが広がっていくように心がけています。また、様々なパワースポット巡り・撮影をライフワークにしています。
東京都生まれ。大学在学中より、写真スタジオ勤務後、桐島ローランド氏に師事。のちに独立。現在は広告、雑誌、カタログ、web等、幅広く活動中。自分が撮った写真で幸せが広がっていくように心がけています。また、様々なパワースポット巡り・撮影をライフワークにしています。
三脚を選ぶポイント
まずは三脚を選ぶポイントをカメラマンの松島さんに教えていただきます。
三脚は、用途やカメラの大きさによって変わります。また、素材によっても重さや強度に違いがあり、三脚の全高などさまざまです。
まずは、どんな用途で三脚を使うかを決め、その後に必要な大きさや重さ、強度で選ぶと良いでしょう。
三脚の種類
ここからは、一般的な三脚、トラベラー三脚、システマティック三脚、ビデオ三脚の特徴についてご紹介します。
- 汎用性の高いスタンダードタイプ。
- ハンドルを動かして高さを調節できるギアが搭載されているタイプが多い。
- 比較的安価な商品が多く、価格重視で三脚を選びたい方におすすめ。
- 180°に折りたためる三脚。
- センターポールが各脚の間に収納されるので、容易に持ち運べるコンパクトなサイズになる。
- ちょっとしたお出かけや旅行、なるべく荷物を減らしたい登山など、アウトドアシーンにおすすめ。
- 写真用と動画撮影用など、システマティックに用途を変えられる三脚。
- センターポールがなく、雲台を付け替えることで大型の望遠レンズなどが使える。
- 動画撮影用に作られた雲台を搭載している三脚。
- 微細な振動を抑えたり、機材の傾きに反発するためのカウンターバランス機能が搭載されている商品が多い。
- ダブルシャンクやスプレッダーによって三脚の剛性が保たれ、バックラッシュ現象を抑えることができる。
三脚おすすめ13選|カメラマンが目的やシーン別に紹介
ここからは、プロカメラマンとして活躍する松島徹さんが厳選したおすすめの三脚を目的やシーン別にご紹介します。
三脚おすすめランキングTOP3【スマホ対応】
まずはスマートフォンに対応している三脚をご紹介します。
BlitzWolf(ブリッツウルフ) / ポータブル自撮り棒 BWBS10
1台2役のコンパクト三脚
1台2役のコンパクト三脚
ショッピング
旅行やアウトドアに最適なポケットサイズの小型三脚。セルカ棒は自撮り用として使えるのはもちろんのこと、安定感抜群の三脚としても活躍します。1台2役のコンパクト三脚として、さまざまなシーンで重宝します。
三脚に搭載されているワイヤレスリモコンを外すことで、遠距離からの撮影も可能。Bluetoothは最大10m離れた場所からでも操作できます。iOSやAndroidなど数多くのデバイスとの互換性に優れています。
スマートフォンを装着するヘッド部分は360°回転できる仕様になっており、シーンに合わせた撮影方法を楽しめます。
サイズ | W5×H20×D4cm |
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耐荷重 | - |
全高 | 67.9cm |
最低高 | 19.9cm |
付属品 | リモコン |
旅行のお供におすすめなトラベラー三脚。従来モデルより進化させた四角形の脚を採用したことにより、小型でも抜群の安定感を発揮します。
収納時には長さ24mmまでコンパクトになるので、トートバッグにもすっぽりと収納可能。アングル操作はストッパーを摘んで動かすだけなので、三脚操作に詳しくない方でもすぐに使いこなすことができます。
一般的なスマートフォン用の三脚は、高さが確保できないことがデメリットでしたが、こちらは8段伸縮設計により、高さ940mmまで伸ばすことができます。
サイズ | - |
---|---|
耐荷重 | 390g |
全高 | 94cm |
最低高 | 24.5cm |
付属品 | 専用ケース |
DJI(ディージェイアイ) / OSMO Mobile 3
動画と写真を楽しめる高性能三脚
動画と写真を楽しめる高性能三脚
なめらかで安定した映像撮影ができる折りたたみ式ジンバル。手ブレ補正は3軸に対応しており、スマートフォンで映像製作をする方にもおすすめです。
付属している三脚を設置することにより、セルフィー撮影やグループ撮影も楽しめます。便利なクイックロール機能は、ポートレートモードからランドスケープモードに切り替えられます。
高性能な機能が搭載されていながらも重量はわずか405g。携帯性にも優れているので、アウトドアシーンで大活躍します。
サイズ | W28.5×H10.3×D12.5cm |
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耐荷重 | - |
全高 | - |
最低高 | - |
付属品 | - |
三脚おすすめランキングTOP3【軽量&コンパクト】
続いて、持ち運びに最適な軽量かつコンパクトな三脚をご紹介します。
SLIK(スリック) / GX 6400
コスパの高さが魅力の3Way雲台
コスパの高さが魅力の3Way雲台
ワンタッチで伸縮可能なレバーロック式を採用した三脚。上下左右と縦横に対応した3Way雲台が搭載されており、瞬時に撮影シーンを切り替えることができます。
脚の開脚角度が不意に変わるのを防ぐストッパーなど、初心者に嬉しい機能がたくさん搭載されています。
4段階伸縮の三脚は、最大で154cmまで伸ばすことが可能。ハンドル操作によって、細かい高さまで調節できるので、さまざまな被写体に対応できます。
比較的安価で購入できることから、コストパフォーマンスの高さも魅力の三脚です。
サイズ | - |
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耐荷重 | 1,5 kg |
全高 | 154cm |
最低高 | 45.5cm |
付属品 | 無 |
Manfrotto(マンフロット) / MKBFRTA4BL-BH
軽量かつ耐荷重に優れたトラベル三脚
軽量かつ耐荷重に優れたトラベル三脚
軽量かつ耐荷重に優れたトラベラー三脚。三脚の剛性を大きく見直したことにより、最大耐荷重量が8kgと従来モデルよりも倍増しました。
新開発のボール雲台では、新たにフリクション調整とパンロックのノブが搭載。動きの滑らかさやロックの強度が高まったことにより、一眼レフカメラやサイズの大きいレンズも使用できます。
収納時は40cmまでコンパクトサイズなり、バックパックにもすっぽりと入ります。本格的な撮影を可能にしながらも、持ち運びに便利なので、旅行やアウトドアシーンに最適です。
サイズ | - |
---|---|
耐荷重 | 8kg |
全高 | 150cm |
最低高 | 40cm |
付属品 | 三脚バッグ |
Velbon(ベルボン) / UT-43
収納時26.8cmのコンパクト三脚
収納時26.8cmのコンパクト三脚
持ち運び便利なトラベラー三脚。折りたたむことで26.8cmまでコンパクトになるので、サブバッグにもすっぽりと収納可能。耐荷重は2kgながら、小型一眼レフカメラやミラーレスカメラの使用時に抜群の安定性を発揮します。
6段階で高さを調節できるので、さまざまな被写体にも対応可能。自由自在に動かせる雲台により、アングルを変えた撮影も楽しめます。
サイズ | - |
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耐荷重 | 2kg |
全高 | 154cm |
最低高 | 33cm |
付属品 | 専用ケース |
三脚おすすめランキングTOP4【コスパ重視】
続いて、コストパフォーマンス重視の方におすすめの三脚をご紹介します。
AmazonBasics(アマゾンベーシック) / 三脚 130cm 5段
ベストショット撮影を可能にする雲台
ベストショット撮影を可能にする雲台
自由雲台を搭載した5段階伸縮の三脚。ボールヘッドの自由雲台は、ほぼすべての角度に調節できることから、目的に応じたベストショット撮影を可能にします。
中央列を反転させ、三脚の下にカメラを設置することでローアングル撮影も楽しめることが魅力。また、パノラマダイヤルを使用すると、ブレのないパノラマ写真撮影も可能です。
カメラ初心者から上級者まで満足する機能が搭載されていながらも、比較的リーズナブルな価格なので、コストパフォーマンス重視の方におすすめです。
サイズ | - |
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耐荷重 | 3.6kg |
全高 | 135.5cm |
最低高 | 30.5cm |
付属品 | キャリングケース |
VANGUARD(バンガード) / VEO 2 265AB
独創性と操作性に長けた高性能三脚
独創性と操作性に長けた高性能三脚
ショッピング
ユーザーの操作性と独創性に焦点を当てた三脚。細部にまでこだわった仕様が、さまざまな被写体に対応します。カメラのレンズを覗きながら片手で角度や高さを調節できることがカメラ好きには嬉しいポイントです。
VANGUARDオリジナルのセンターコラムは、素早さに長けたシステムとなっており、数秒以内に三脚をセットアップできます。
頑丈な見た目とは裏腹に、軽量かつコンパクト収納できる設計となっており、アウトドア用途としてもおすすめです。
サイズ | - |
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耐荷重 | 8kg |
全高 | 155cm |
最低高 | 19.3cm |
付属品 | キャリングケース |
SLIK(スリック) / ライトカーボン E63
ローアングルの凝った写真撮影が可能
ローアングルの凝った写真撮影が可能
3段階伸縮可能なカーボン素材の三脚。全高が170cmなので、ハイアングルからの撮影が可能。センターポールを利用したローアングル撮影が最大の魅力です。一般的な三脚では実現できないアングルからの写真撮影ができるので、個性豊かな作品を生み出せます。
また、カメラの向きを自由自在に変えられる雲台を採用しているので、瞬時にアングルを変えたいときも簡単に角度調節ができます。操作性にも優れており、初心者の方でもすぐに使いこなすことができます。
サイズ | パイプ径 22mm |
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耐荷重 | 1.5kg |
全高 | 170cm |
最低高 | 17.8cm |
付属品 | ケース |
Kenko Tokina(ケンコートキナー) / 三脚 ZF-300 19mm
撮影に集中できる便利機能が搭載
撮影に集中できる便利機能が搭載
3段階伸縮可能なレバーロック式の三脚。縦横、上下左右の角度調節に対応した3Way雲台によって、妥協のない撮影アングルを追求できます。また、細いメモリで刻まれたクランクにより、微妙な高さ調節も可能。撮影に集中できる便利な機能を多く搭載。
2ヶ所の水準器と、不用意に開脚角度が変わらないためのステーストッパーも搭載されています。
また、光の反射を受けないようにボディを黒塗りで統一するなど、細かい部分まで設計されており、多くのカメラ好きから支持されています。
サイズ | - |
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耐荷重 | 2kg |
全高 | 132cm |
最低高 | 49cm |
付属品 | 無 |
三脚おすすめランキングTOP3【本格撮影】
ここからは、本格撮影を目的としている方におすすめの三脚をご紹介します。
GITZO(ジッツオ) / ジッツオ マウンテニア三脚3型4段ロング
軽量かつ耐久性に優れた万能型
軽量かつ耐久性に優れた万能型
カメラ関連製品メーカーとして名高いジッツオの三脚。軽量かつ耐久性に優れた設計と、高級感溢れるデザインが魅力です。耐荷重18kgなので、最大200mmのレンズを装着した一眼レフカメラも使用できます。
重量感があるので、トラベラー三脚としての利用は推奨できませんが、剛性に優れているので、風が吹いているような屋外での撮影にも向いています。
サイズ | 178cm |
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耐荷重 | 21kg |
全高 | 178cm |
最低高 | 16cm |
付属品 | - |
SLIK(スリック) / ザ プロフェッショナル NS105955
国内最大級の丸型パイプを採用
国内最大級の丸型パイプを採用
アルミ素材三脚として名高い「ザ プロフェッショナル」シリーズのベースモデル。国内最大級である36mm径の丸型パイプを採用した大型三脚が、多少の振動では動かない安定感のある撮影をサポートします。
機材の落下を抑えるウォームギアエレベーターや、ローポジション撮影を可能にするショートエレベーターなど、本格的な撮影をするために必要な機能がたくさん搭載されています。
また、メーカー独自の高精度3Way雲台は、縦横、上下左右の微妙なカメラアングルまで調節できます。
サイズ | - |
---|---|
耐荷重 | 10kg |
全高 | 200cm |
最低高 | 38.5cm |
付属品 | 雲台受(ショートエレベーター) |
Manfrotto(マンフロット) / 057カーボン三脚4段ギア付き
各種カメラに対応したプロ仕様モデル
各種カメラに対応したプロ仕様モデル
イタリアの名高い三脚メーカーManfrottoから発売されたプロ仕様の三脚。太いカーボン素材の脚は驚異的な安定性を実現しており、多少の風でも影響を受けません。
耐荷重は12kgと、大型のカメラにも対応する汎用性があり、ギア付きのセンターポールシステムは、カメラ位置を決定するときに役立ちます。また、専用のアダプターを使用することで、独創的なローアングル撮影も可能です。
サイズ | - |
---|---|
耐荷重 | 12kg |
全高 | 180cm |
最低高 | 23cm |
付属品 | グランドレベルアダプター |
三脚の主要メーカーの特徴
三脚を販売しているメーカーは数多くありますが、その中でもGitzo(ジッツオ)、Manfrotto(マンフロット)、SLIK(スリック)、Velbon(ベルボン)は主要メーカーとして人気を集めています。
ここでは、各メーカーの特徴をご紹介します。
- カーボン三脚、マグネシウム雲台、トラベラー三脚を作ったフランス発祥のメーカー。
- 高価な製品が多いが、機能性に優れており、世界中のプロカメラマンから支持されている。
- 1972年創業のイタリア発の老舗メーカー。
- お洒落なデザインながら高性能なシリーズが人気。
- 世界各国の写真家やジャーナリストから熱い支持を受けている。
- スマートフォン用の三脚など、バラエティー豊富なラインナップを取り揃えている。
- 長年に渡り三脚を販売している国内メーカー。
- トラベラー三脚からプロ仕様の大型三脚まで幅広い商品とアクセサリーが充実。
- 初心者が気軽に三脚を購入できる手厚いサポートも充実。
- 1955年創業の国内メーカー。
- 脚を180°回転させてコンパクト収納できるウルトラレッグが好評。
- さまざまな撮影シーンに合わせた豊富な商品ラインナップが魅力。
三脚のおすすめ商品をまとめ表で比較
本記事で紹介したおすすめの三脚を一覧表で比較!ぴったりな商品を見つけてみてください!
注目ポイント | 1台2役のコンパクト三脚 | 8段伸縮可能なコンパクトモデル | 動画と写真を楽しめる高性能三脚 | コスパの高さが魅力の3Way雲台 | 軽量かつ耐荷重に優れたトラベル三脚 | 収納時26.8cmのコンパクト三脚 | ベストショット撮影を可能にする雲台 | 独創性と操作性に長けた高性能三脚 | ローアングルの凝った写真撮影が可能 | 撮影に集中できる便利機能が搭載 | 軽量かつ耐久性に優れた万能型 | 国内最大級の丸型パイプを採用 | 各種カメラに対応したプロ仕様モデル |
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商品画像 | |||||||||||||
商品名 | |||||||||||||
商品リンク | Yahoo! ショッピング 2,730円(税込) | Amazon 8,000円(税込) | Amazon 14,080円(税込) Yahoo! ショッピング 29,100円(税込) | ||||||||||
サイズ | W5×H20×D4cm | - | W28.5×H10.3×D12.5cm | - | - | - | - | - | パイプ径 22mm | - | 178cm | - | - |
耐荷重 | - | 390g | - | 1,5 kg | 8kg | 2kg | 3.6kg | 8kg | 1.5kg | 2kg | 21kg | 10kg | 12kg |
全高 | 67.9cm | 94cm | - | 154cm | 150cm | 154cm | 135.5cm | 155cm | 170cm | 132cm | 178cm | 200cm | 180cm |
最低高 | 19.9cm | 24.5cm | - | 45.5cm | 40cm | 33cm | 30.5cm | 19.3cm | 17.8cm | 49cm | 16cm | 38.5cm | 23cm |
付属品 | リモコン | 専用ケース | - | 無 | 三脚バッグ | 専用ケース | キャリングケース | キャリングケース | ケース | 無 | - | 雲台受(ショートエレベーター) | グランドレベルアダプター |
まとめ
各メーカーによってさまざまな商品が発売されていましたが、まず、重要視するべきポイントは用途です。
旅行やお出かけ用として使用を考えている方はトラベラー三脚のように軽量かつコンパクト収納ができる三脚がおすすめ。本格的な撮影を目的としている方は、自由自在にアングルが調節できる3Way雲台や、ローアングル撮影が可能な三脚が最適です。
三脚の機能性はもちろんのこと、使用するカメラとの相性も大事です。カメラとの互換性がなくては元も子もないので、必ず耐荷重量を確認しておきましょう。
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