近年ブームとなっているキャンプ。初心者の方にもキャンプ慣れしている方にもおすすめなアイテムが、タープです。
今回モノレコ編集部では、一つ持っているだけでキャンプの快適さが格段にアップするタープにフォーカスを当ててみることに。
日本中を旅する移動式アウトドアホテル「The Caravan」を運営する「Wonder Wanderers」の代表取締役を務め、年に40泊以上ものキャンプを経験してきた須藤 玲央奈さんを迎え、タープの魅力を余すことなく紹介します!
目次
1987年5月8日生まれ。一橋大学大学院商学研究科経営学修士(MBA)コース修了。学生時代に外食事業の株式会社設立を経験する傍ら、外食サービススキル鍛錬のために、有名シャンパンバーなどで修行を積む。 2012年にLVMHグループのワイン&スピリッツ事業会社であるMHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社に新卒入社。マーケティング部ではコニャック「ヘネシー」のブランドマネジャー、営業部では新宿区重要顧客担当を経験。2016年11月に退職、2017年3月に株式会社 Wonder Wanderersを設立。
1987年5月8日生まれ。一橋大学大学院商学研究科経営学修士(MBA)コース修了。学生時代に外食事業の株式会社設立を経験する傍ら、外食サービススキル鍛錬のために、有名シャンパンバーなどで修行を積む。 2012年にLVMHグループのワイン&スピリッツ事業会社であるMHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社に新卒入社。マーケティング部ではコニャック「ヘネシー」のブランドマネジャー、営業部では新宿区重要顧客担当を経験。2016年11月に退職、2017年3月に株式会社 Wonder Wanderersを設立。
タープとは?
タープとは、テントと同じくらいキャンプに欠かせないアイテム。日よけや雨よけをしたり、荷物を置くスペースを確保したりという役割を持ち、屋外にいながらリビングのような空間を確保してくれます。
テントに似たタープ(スクリーンタープ)もありますが、テントとは違いタープには床がありません。屋根のようなものといってもいいでしょう。
他にも…
- 構造がシンプルなため部品が少ない
- 保管場所を選ばず、持ち出すのもスムーズ
- タープの4辺をすべて張り上げて開放的にしたり、地面張りで徹底的に日よけをしたり、用途に応じてアレンジできる
といったメリットがあります。
キャンプで使えるのはもちろんのこと、バーベキューなどでも大活躍すること間違いなし!とっても便利なアイテムなのです。
タープの選び方を知っておこう!
キャンプサイトでは一日のほとんどをタープの下で過ごすことになるため、どれだけ快適に過ごせるかが重要。そのため、タープ選びは慎重にならなければなりません。
では実際にタープを選ぶとき、どのようなことに注目すればいいのでしょうか。選び方のポイントを須藤さんに伺いました。
- 人数
サイズが人数に合っているか。大は小を兼ねるので、想定する人数+αをカバーできるサイズを最初に選ぶのが良いでしょう。 - 季節
3シーズン(春夏秋)にキャンプをするならオープンタイプのタープがおすすめです。冬キャンプにチャレンジするのであれば、シェルタータイプやスクリーンタープを。 - シチュエーション
ファミリーキャンプの場合は周囲を配慮して2ルームテントやシェルター型のタープも選択肢に入れてみるのもいいでしょう。 - ブランド
通常のキャンプであれば、キャンプメーカーのタープを。ソロキャンプやグループキャンプの場合は、携行性を重視した登山メーカーのタープをセレクトするのがおすすめです。
タープにはどんな種類があるの?
キャンプのスタイルはさまざま。同じように、タープにもさまざまな種類があります。ここでは、そんなタープにはどのような種類があるのかを須藤さんにお聞きしました。
タープの種類【ヘキサ】
六角形(ヘキサゴン)のタープ。スタンダードなタイプでファミリーキャンプに最適です。
- 見た目が美しい
- さまざまな設営方法でレイアウトをアレンジできる
- 慣れていないと設営が難しい
- 防風防寒対策には全く使えない
タープの種類【スクリーン】
ナイロンやメッシュなど生地で四方を囲んだ、一見テントのような形をしているタープ。
- プライベート空間を設けるのが可能
- 夏は蒸し風呂状態になることがある
タープの種類【自立式】
比較的簡単に設営できるタープのこと。
- 設営がラク
- 初心者には難しい、ポールとロープのバランスを考慮する必要がない
- アレンジが利かない
- 総じて耐風性が低い
タープの種類【ワンタッチ】
その名の通り、ワンタッチでパッと設営できるタープのこと。
- 設営がもっともラク
- 極端に耐久性が低い
- デザイン性に欠ける
タープの種類【スクエア】
長方形(レクタングル)の形をしたタープのこと。レクタタープとも呼ばれています。
- 有効面積がヘキサよりも大きい
- 見た目の美しさに欠ける
タープの種類【カーサイド】
車との連結を目的としてつくられたタープ。
- 車と一体化させることにより、車をレイアウトのパーツ(例えばストレージ)にできる
- オートキャンプ場でしか使用できない
タープおすすめ10選|アウトドアのプロによる種類別ランキング
ここからは、須藤さんおすすめのタープを紹介。その中でも、より種類が豊富であらゆるシーンで使いやすいヘキサ、スクリーン、自立式、ワンタッチの4タイプからそれぞれセレクトしていただきました!
タープおすすめランキングTOP3【ヘキサ】
UNIFLAME(ユニフレーム) / REVOタープL
独特な左右非対称デザインで快適性◎
独特な左右非対称デザインで快適性◎
ショッピング
抜群の開放感と心地良さをもたらす独特な左右非対称デザインのタープ。シワができにくく、張りやすいのが特徴です。
キャンプスタイルに応じてさまざまなバリエーションの張り方ができるのもうれしいポイント。よりキャンプを快適なものにしてくれます。
▶須藤さんのおすすめポイント!
アシンメトリーなヘキサ型がもたらすアレンジ性と、豊富なオプションパーツによる拡張性の高さが魅力。布地も厚手で耐久性も非常に高いです。
サイズ | 収納時:約W69×H18×D18cm |
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材質 | 幕体:ポリエステルタフタ150D、耐水圧1800mm以上、UV-CUTコーティングPUコート+テフロン撥水処理/ポール:スチール |
重量 | 約6.1kg(幕体:約2.2kg/ポール:約3.9kg) |
snow peak(スノーピーク) / HDタープ“シールド” ヘキサ(L)
耐久性良し、防水性良し、強度良し!
耐久性良し、防水性良し、強度良し!
設営しやすく風にも強い定番のタープ。日差しをブロックする効果の高いシールド加工を施すことでリビングを涼しく快適にしてくれます。
防水性、雨水が円滑に流れ落ちることで高い防水性を実現。また、タープにかかる衝撃を吸収して逃す構造で強度においても申し分ありません。
▶須藤さんのおすすめポイント!
最も美しいタープと称される製品です。ヘキサタープの魅力を味わうならばコレ。
サイズ | 80×17×22(h)cm |
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重さ | 3.6kg(本体、ロープ含む) |
付属品 | 自在付ロープ(ニ又用10m×2、3m×2、2m×2)、ポールケース、ぺグケース、キャリーバッグ |
DOD(ディーオーディー) / オクラタープ(ブラック) TT8-583-BK
厚みのあるポリコットンで涼しさ抜群
厚みのあるポリコットンで涼しさ抜群
厚みのある燃えにくいポリコットン生地を使用した大型タープ。暑い日のキャンプも涼しく過ごせる快適なアイテムです。風を受け流して抵抗を抑える流線型のデザインも魅力の一つ。
8ヵ所すべての角にポールとグロメットを付けられるため、自由自在に張れるのも人気の秘密です。
▶須藤さんのおすすめポイント!
変形ヘキサ型によるガイラインポイントの増加によって耐風性が向上。ブラックによる直射日光の防御が素晴らしい製品です。
サイズ | 約510×510cm、収納サイズ:約61×18×18cm |
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重さ | 4.2kg |
付属品 | ロープ、キャリーバッグ |
タープおすすめランキングTOP3【スクリーン】
コールマン(Coleman) / タフスクリーンタープ
強風に負けないタフさで安心・快適!
強風に負けないタフさで安心・快適!
設営しやすく風にも強い丈夫なタープ。アルミ合金製メインポールを採用することで、強風に煽られてもへっちゃらです。サークルベンチレーションシステムにより、室内の空気循環を促し居住性アップ。
▶須藤さんのおすすめポイント!
最も定番とされるスクリーンタープ。無駄のない形と機能で、スクリーンタープとしての機能を十分に満たしています。
コールマン製のテントだけでなく、社外のドームテントも一応連結できるので、冬場のキャンプにも重宝します。
サイズ | 使用時:約400×360×210(h)cm、収納時:約直径26×74cm |
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重さ | 約12.5kg |
付属品 | ペグ、ハンマー、ロープ、収納ケース |
snow peak(スノーピーク) / ランドベース6
大型メッシュパネルで広々とした空間
大型メッシュパネルで広々とした空間
タープの構造を活かしてシェルターの居住性を最大限に引き出したこちら。大型なメッシュパネルを装備し、これまでにない広々としたスペースを実現しています。
ボトムにはスカートも付いており、冷気が入りにくい構造なのも魅力的。
▶須藤さんのおすすめポイント!
最高品質、且つ余計なものをすべて排除したシェルター。大きなスペースとさまざまな設営アレンジによって、オールシーズンで活躍します。
サイズ | 800×700×H240cm |
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重さ | 12.5kg |
付属品 | 自在付二又ロープ(×2)、自在付ロープ(×4)、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース、取扱説明書 |
DOD(ディーオーディー) / タケノコテント
リビングとして過ごせるワンルーム
リビングとして過ごせるワンルーム
日本人がリラックスできる環境を考えて誕生したこちら。リビングとして快適に過ごせる「ワンルーム」のようにするため、あらゆる工夫がなされています。
屋根部分には透湿性のあるポリコットンを使用。内部の結露をブロックします。全方向に配置した大型のメッシュ窓を全開すれば通気性抜群。メッシュ窓を閉めれば風の侵入が遮断され、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
▶須藤さんのおすすめポイント!
ユニークな形で、大人数でのキャンプのときに重宝するスクリーンタープ。
サイズ | 450×450×H280cm |
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重さ | 22.8kg |
付属品 | ペグ、キャリーバッグ、テントリペアシート |
タープおすすめランキングTOP2【自立式】
コールマン(Coleman) / パーティーシェード360
独特なシルエットが開放感をもたらす
独特なシルエットが開放感をもたらす
グループでのアウトドアに最適なこちら。4面がアーチ状の開口部とドーム形状の屋根といった独特なシルエットは開放感をもたらすだけではなく、日陰の面積が大きく取れるような構造になっています。立って歩いてもゆとりのあるサイズ感が特徴。
▶須藤さんのおすすめポイント!
軽くて設営がラクなので、ちょっとしたデイキャンプからキャンプのメインタープ、ストレージとしても使用可能です。値段も安いので、念の為に買い足しておけるのもGOOD。
サイズ | 使用時:約360×360×260(h)cm、収納時:約直径23×89cm |
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重さ | 16.2kg |
付属品 | ペグ、ロープ、ハンマー、キャリーバック |
LOGOS(ロゴス) / ソーラーブロック Qセットタープ220 71661022
わずか2分で組み立て完了
わずか2分で組み立て完了
わずか2分で組み立てできるタープのため、キャンプ初心者にもおすすめです。UVカット率99.9%以上、遮光率100%の生地を使用。
突風に強い VENT TOP SYSTEM採用し、脚の伸縮は、操作しやすいロックボタン式。着脱式のランタンフックも付いています。
サイズ | 約幅220×奥行220×高さ230/215/151cm |
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重さ | 約9.5kg |
付属品 | 収納バッグ |
タープおすすめランキングTOP2【ワンタッチ】
FIELDOOR(フィールドア) / ワンタッチタープテント G03 2.5m
組立て簡単!丈夫な設計で大活躍
組立て簡単!丈夫な設計で大活躍
大人2人で簡単に組み立てられるタープ。強度と耐久性抜群のスチールフレームを使用しているため安心です。生地の裏面には紫外線から守るシルバーコーティングが施されており、日よけの面においても文句なし。
さらに、シーム加工を施すことにより雨の侵入も許しません。高耐水加工を施したポリエステル生地で耐水性もばっちりです。
▶須藤さんのおすすめポイント!
スチール製のフレームと、丈夫な布地でさまざまな用途に使用できるワンタッチタープ。イベントで多く使われているのも納得がいきます。
サイズ | 組立時:2.5×2.5×1.65m/2.37m/2.45m、収納時:約22×22×114cm |
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重さ | 12kg |
付属品 | ロープ、ペグ、専用サイドシート(1枚)、専用収納ケース、取扱説明書(日本語・英語) |
コールマン(Coleman) / インスタントバイザーシェード/L 2000031579
雨や風に強く設営も簡単なひさし型
雨や風に強く設営も簡単なひさし型
風に強く雨や日差しが入りにくいひさし型。フレームの外まで広がったタープは遮光範囲が広く、居住空間をより快適にしてくれます。フレームには伸縮性のあるものを使用。そうすることで設営が簡単になります。
▶須藤さんのおすすめポイント!
設営がラク。値段も安く、お母さんにも優しいタープです。
サイズ | シェード:約300×300cm、フレーム:約250×250×260(h)cm、収納時:約直径18×118cm |
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重さ | 14kg |
付属品 | ペグ、ロープ、収納ケース |
タープの張り方で気をつけるポイント
タープの張り方は商品によって違うため、一概に「この方法で」とは言いきれません。しかし、注意すべき点はいくつかあります。須藤さんに、タープを貼るときの注意点をアドバイスしていただきました。
雨と日差しを防ぐことが第一目的のタープ。正しい設営方法で設営しなければ倒壊してしまいます。
初めて使用する際には事前に取扱説明書などに目を通しておき、練習するのがいいかもしれません。
須藤さんのアドバイスを踏まえた上で、タープを貼る際に気をつけるべきポイントをモノレコ編集部でまとめてみました。
- 風向きに注意!
タープは風の影響を受けやすい構造になっています。崩壊する恐れがあるため、設営するときは風の影響が少ない場所を選ぶようにしましょう。
コツとしては、風上にタープの頂点そしてその対角線上に風下が来るような位置にすること!難しいかもしれませんが、これを意識してみるといいでしょう。 - 太陽の向きに注意!
日よけとして活躍するタープ。しかし設置する向きを誤ると、日差しを浴びることになってしまいます。太陽の向きを見て影ができるような位置に設置するようにしましょう。 - ペグを打つ場所に注意!
なるべく水はけが良く凸凹のない平坦な場所を選ぶのがポイント。石などがあるゴツゴツした地面は、ペグを打つとき固定しにくくタープ自体も安定しません。
また、川の近くなどは、増水して流される危険があるので避けましょう。
アウトドアのプロが愛用しているタープはコレ!
数多くのキャンプ経験を持っているアウトドアのプロ・須藤さんが愛用しているタープは一体どのようなものか伺ってみました!
現在は販売されていませんが、愛用しているタープは「CanvasCamp」の「Classic Shelter 6×9」です。
コットンラグを敷いてグラウンドスタイルで過ごすことが多い自分にとっては、ナチュラルなコットンタープが必需品。
6×9mは普通に使うには大きすぎかもしれませんが、端を垂らすことで、日差しを防いだり雨の吹込みを防いだりすることができます。
タープのおすすめ商品をまとめ表で比較
本記事で紹介したおすすめのタープを一覧表で比較!ぴったりな商品を見つけてみてください!
注目ポイント | 独特な左右非対称デザインで快適性◎ | 耐久性良し、防水性良し、強度良し! | 厚みのあるポリコットンで涼しさ抜群 | 強風に負けないタフさで安心・快適! | 大型メッシュパネルで広々とした空間 | リビングとして過ごせるワンルーム | 独特なシルエットが開放感をもたらす | わずか2分で組み立て完了 | 組立て簡単!丈夫な設計で大活躍 | 雨や風に強く設営も簡単なひさし型 |
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商品画像 | ||||||||||
商品名 | ||||||||||
商品リンク | Amazon 13,500円(税込) Yahoo! ショッピング 24,343円(税込) | Amazon 121,683円(税込) | Amazon 33,999円(税込) |
まとめ
張り方次第で何通りもの楽しみ方ができるタープ。居心地の良い空間づくりには欠かせない存在です。理想のタープに出会って快適なキャンプをお楽しみください!
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