家で料理をすることが増えた方も多いと思いますが、何気なく選んだ「まな板」を使っていませんか?
まな板には、木製、ゴム製、プラスチック製とさまざまな材質があり、特徴もお手入れの仕方も違います。ご自身の生活スタイルによってまな板の材質を変えると、より快適になります。
とはいえ、「自分にぴったりなまな板をどう選べばよいのか?」という疑問が湧いてきますよね。そこで今回は、料理研究家の阪下千恵さんがまな板の材質によって異なる特徴を解説。
阪下さんがおすすめする、まな板10選もぜひご覧ください。
目次
外食大手企業、オーガニック宅配会社を経て独立。書籍、雑誌のレシピ開発を中心に、企業レシピ開発、テレビ、ラジオ等への出演、自宅料理教室開催など幅広く活動中。料理の基本、おもてなし料理、お弁当レシピまで著書多数。作りやすく温かみのある味付けに定評がある。
外食大手企業、オーガニック宅配会社を経て独立。書籍、雑誌のレシピ開発を中心に、企業レシピ開発、テレビ、ラジオ等への出演、自宅料理教室開催など幅広く活動中。料理の基本、おもてなし料理、お弁当レシピまで著書多数。作りやすく温かみのある味付けに定評がある。
まな板の選び方
まな板を選ぶ際は、材質の特徴や適したサイズ、形状を見極めることが重要です。
自身のライフスタイルや料理をする頻度をイメージしながら、選び方のポイントをチェックしてみてください。
まな板選びのポイント①材質
まな板の材質は主に3種。木製、プラスチック製、ゴム製とそれぞれの特徴を理解して、適切なものを選びましょう。
木製まな板
木製まな板は刃のあたりが良く、食材もカットしやすいのが特徴。木の種類(ひのき、ひばな等)によって刃のあたり具合は若干異なりますが、基本的には包丁の刃が傷みにくいことも大きな特徴といえます。
木製まな板のデメリットとしては、プラスチック製よりも重くて高額になりがちな点。また、漂白剤を使用できないものが多く、食器洗浄機もひび割れの原因となるためNGなことが多いです。洗った後はしっかり乾燥させる必要もあるため、木製まな板を扱う場合は、メンテナンスを怠らないことが大切です。
購入する際はこれらを頭に入れつつ、素材や価格、手軽に扱える重量かをしっかり確認しましょう。
プラスチック製まな板
プラスチック製のまな板は、色やデザイン、サイズが豊富なうえに値段もリーズナブルなものが多く揃います。
また、食器洗浄機にも対応できるまな板も多く、漂白剤が使用できるタイプが多いので、手入れの手軽さが大きな特徴です。折り曲げられるタイプなら持ち運びにも便利ですし、手入れが容易なのでちょっとしたものを手早くカットする時にも役立ちます。
しかし木製のまな板に比べて刃のあたり具合が固く、食材も滑りやすいの欠点。あまり頻繁に料理をしない人にはおすすめですが、毎日使用する人やメインのまな板として採用するのは避けたほうがベターです。用途に合わせて使い分けることをおすすめします。
ゴム製まな板
ゴム製まな板の大きな特徴は、木製とプラスチック製の両方の特徴を兼ね揃えていること。優れた耐久性とメンテナンスの手軽さがウリで、プラスチック製よりも刃のあたり具合が良いと感じる人も多いようです。
ただし、使用者によっては木製よりも固く感じることも。また、ゴム製のまな板はサイズが大きく、業務用として販売されているものがほとんどです。家庭用は種類が少ない上に、木製と並ぶ価格帯が多いことも注意が必要です。
まな板選びのポイント②サイズ
まな板のサイズはバリエーションが豊富。どんなサイズのまな板を選べばよいか悩みますが、もっとも大切なことは自宅のキッチンスペースに収まるかを確認することです。
また、あまりにもまな板がコンパクト過ぎると、食材のカットが困難になりがち。目安としては、30~40cm程の大きさがあれば鶏もも肉や葉野菜、長ネギのような縦に長い食材にも対応しやすいです。
まな板選びのポイント③形
長方形のまな板を選ぶのがセオリーですが、ある程度の調理スペースが必要になります。キッチンが狭い場合は、小さめで正方形を選ぶことも選択肢に加えましょう。
また、キッチンの収納スペースや料理をする頻度も考える必要があります。安定した調理を望むのであれば、ある程度の厚みのあるまな板がベター。
ただし、あまりに厚すぎると重量が増すことや収納スペースを取られるデメリットもあるため注意してください。
まな板おすすめ10選|料理研究家のランキング付き
まな板選びのポイントをチェックしたら、これを踏まえつつ、実際に自分に合ったタイプを選んでみましょう。
料理研究家の阪下千恵さんが木製、ゴム製、プラスチック製の材質別におすすめを厳選。阪下さんが実際に愛用する2枚のまな板も登場します。
【木製】まな板おすすめランキングTOP4
木製まな板は刃のあたり具合が良いため包丁の持ちが良く、食材のカットもしやすい材質なので料理を頻繁にする人にはおすすめ。しかしお手入れが大変なので、使いたいけれど購入に踏み切れない人も多いでしょう。
そこでここでは、比較的お手入れも容易で気楽に扱える木製まな板を阪下千恵さんがチョイス。食器洗浄機にも対応しているタイプのほか、衛生面をキープしやすい商品がセレクトされています。
實光 / ひのき まな板 食器洗浄機対応 スタンド付き 中 30cm
プロも愛用する、スタンド付きひのきまな板
プロも愛用する、スタンド付きひのきまな板
ひのきを使ったまな板は刃あたりが良く、安定感のあるカットができるので以前から使用していました。その一方でデメリットもあります。
食器洗浄機が使用できないためお手入れは手間がかかるし、軽いタイプは形が変形しやすいのです。しかし、このひのきまな板は薄くて軽量なのに変形しにくく、食器洗浄機にかけられます。おかげで日々のお手入れの負担が軽くなりました。
また、ウレタン樹脂でコーティングされているため、ひのきを材質としながらカビや黒ズミに強いことも特徴。食洗機での洗浄が基本的に難しい木のまな板ですが、こちらは対応している点も嬉しいポイント。忙しい主婦の強い味方です。
さらに、まな板の隅に自立できるスタンドが付いているので、乾燥させるのが楽なのも嬉しいポイント。メンテナンスはたまにスタンドのねじを締めてあげるだけでOK!
料理研究家の阪下千恵さんも愛用するこちらは、「使い勝手の良さから、今ではメインのまな板として使用しています」とのことです。
サイズ | 30×18×厚み1.3cm |
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素材 | 吉野ひのき |
實光 / ひのき まな板 食器洗浄機対応 スタンド付き 小 22cm
簡単お手入れ!高級ひのきまな板
簡単お手入れ!高級ひのきまな板
1位のまな板のサイズ違い。
コンパクトな正方形サイズは収納スペースもあまり取らず、使い勝手も抜群です。
サイズ | 22×22×厚み1.3cm |
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素材 | 吉野ひのき |
實光 / ひのき まな板 スタンダード 大 45cm
料理好き必見!ワイドなひのきまな板
料理好き必見!ワイドなひのきまな板
2.6cmもの厚さがある、重厚感たっぷりのひのき木製まな板。洗ったり収納したりするには多少重さがありますが、重みと厚みのあるので、メインで使うのに適しています。
ひのきのまな板はもともと包丁の刃あたりが良く、食材もすべりにくいのが特徴。そこに厚みも加わった本商品は安定したカットに期待ができるため、料理を頻繁にする人におすすめです。
サイズ | 45×24×厚み2.6cm |
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素材 | 吉野ひのき |
こちらのひばのまな板は、1人暮らしやあまり自炊をしない人におすすめ。可愛らしいスクエア型をしたコンパクトサイズなので、狭いキッチンでも場所を取らずに収納できます。
また、ひばまな板は抗菌力に優れていることも特徴。長く使用するためにはメンテナンスが不可欠ですが、コンパクトなので、慣れてしまえばお手入れも簡単です。
使用前に水洗いして、使った後はすぐに洗剤で洗い、水気をふいてから立ててしっかりと乾かしましょう。肉や魚などを切った後は、熱湯消毒をすると安心です。
サイズ | 25×25×厚み3.3cm |
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素材 | 青森ヒバ |
【プラスチック製】まな板おすすめランキングTOP3
プラスチック製のまな板は、ゴムや木製と違って刃のあたり具合が固く、包丁にはあまりよくない傾向にありますが、取り扱いがの手軽さが嬉しいポイント。
軽量かつお手入れが簡単なので、料理初心者でも選びやすいまな板といえます。
また大きいサイズでも薄くて軽量なので「広いスペースを使いたいけど持ち運びがしやすいものが良い」という要望にも応えられます。
洗った後すぐに立てて乾かすことができる、スタンド一体型のプラスチック製まな板。
クリップ部分には、可愛らしい魚と野菜のイラストが描かれています。このイラストを見れば「どの面で生ものをカットすればよいのか?」が一目でわかることも嬉しいポイント。
ベーシックなサイズ感なので、多くの人が扱いやすいことも嬉しい点です。
サイズ | 35×26×厚み1.3cm |
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素材 | まな板:ポリエチレン、スタンド:ポリプロピレン |
TONBO(トンボ) / 軽い2色まな板 WM イエロー
使い勝手のよい2トーンカラー
使い勝手のよい2トーンカラー
2色のカラーで裏表がわかりやすく、食材によっての使い分けが容易にできるプラスチック製まな板。
大きさは横幅30cm、奥行き22cmとミニマムなので、メインのまな板として使うにはやや不便かもしれませんが、あまり自炊しない人はこれ一つで十分です。頻繁に料理する人は、サブのまな板として所有しても◎。
食材が滑りにくい加工が施されているため、実用性の高さも高ポイント。
料理研究家の阪下千恵さんも愛用しており、「一目でわかりやすい色分けが気に入って、ホームセンターで購入しました」とのこと。
サイズ | 30×22×厚さ1cm |
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素材 | 本体:ポリプロピレン、芯材:プラダン、フチ部:エラストマー樹脂(抗菌なし) |
まな板 抗菌 食洗機対応 プラスチック 薄型軽量 M
コスパ抜群のシンプルデザイン
コスパ抜群のシンプルデザイン
「普通のまな板でそこそこ機能性が良いものが欲しい!」という人にはこちらのまな板がおすすめ。見た目にとてもシンプルなデザインで、取って部分のついた親しみのあるデザインです。
Mサイズでもリーズナブルな価格帯のため、非常にお求めやすくなっています。重さが1kgを超えないのでとても扱いやすく、お手入れが楽にできるでしょう。
また、耐熱性に優れているので食器洗浄機も問題なく使用できることも嬉しいポイント。紹介したMサイズのほか、一回り大きなLサイズもあるのでキッチンに合わせてチョイスしてください。
サイズ | 32×20×厚さ1cm |
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素材 | ポリプロピレン |
【ゴム&樹脂製】まな板おすすめランキングTOP3
ゴム製や樹脂性のまな板は、木製よりも衛生面を保つことが容易かつ、プラスチック製よりも刃のあたりが良いため、メインのまな板に適しています。
これらのまな板は業務用として使用されるイメージが強いですが、料理初心者でも扱いやすい商品もあります。
今回はそんな家庭での使用にも適したまな板をお届けします。
パーカーアサヒ / アサヒ クッキンカット (L)
プロ御用達のまな板が家庭で使える!
プロ御用達のまな板が家庭で使える!
業務用として高い評価を得ているアサヒクッキングカット。こちらは家庭用として好評の1本です。
一見すると木製にも見えるほど艶の良いまな板は、水や汚れを弾きやすく、清潔な見た目をキープすることが可能。気になるゴムの臭いも感じさせません。
また刃あたりが良いため包丁に優しく、滑りにくいので調理のしやすさも高評価のポイント。
サイズ | 23×40×厚さ1.3cm |
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素材 | エラストマー(合成ゴム) |
テクノ月星 / 抗菌クリーンスター (小) (まな板削り付)
まな板削りもセットになったお得商品
まな板削りもセットになったお得商品
まな板削りがセットになったお得なセット商品がこちら。傷がつきにくい弾力性と耐久性に富んだまな板は、刃あたりも良く使い心地も良好です。
普段のお手入れは一般的な台所用洗剤や漂白剤、熱湯で問題なし。日干しの必要がなく、お手入れも簡単です。
まな板は切り傷から菌が発生してカビや黒ずみの原因となるため、年に1〜2回付属のまな板削りで手入れをすることで、長く愛用することが可能です。
サイズ | 26×33×1.2cm程 |
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素材 | エラストマー(合成ゴム) |
Vita Craft(ビタクラフト) / 抗菌まな板 エラストマー
おしゃれカラーが選べる樹脂製まな板
おしゃれカラーが選べる樹脂製まな板
4色のカラー展開から選べる、スタイリッシュな樹脂製まな板。飾るだけでも台所が彩り良く見えるでしょう。色違いを複数枚所持して、食材によって使い分けるのもありです。
特殊エラストマーという材質のこちらはゴム製のように表面に弾力があり、包丁が傷つきにくいのが特徴。
木やプラスチック、ゴム全ての利点を備えた新素材の1枚は、手洗いはもちろん、食器洗浄機も使用可能です。
サイズ | 37×24×0.6cm |
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素材 | 合成樹脂(特殊エラストマー) |
まな板のおすすめ商品をまとめ表で比較
本記事で紹介したおすすめのまな板を一覧表で比較!ぴったりな商品を見つけてみてください!
注目ポイント | プロも愛用する、スタンド付きひのきまな板 | 簡単お手入れ!高級ひのきまな板 | 料理好き必見!ワイドなひのきまな板 | 1人暮らしにおすすめなスクエア型 | 優れた機能性とコンパクトサイズ | 使い勝手のよい2トーンカラー | コスパ抜群のシンプルデザイン | プロ御用達のまな板が家庭で使える! | まな板削りもセットになったお得商品 | おしゃれカラーが選べる樹脂製まな板 |
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商品画像 | ||||||||||
商品名 | ||||||||||
商品リンク | Amazon 5,480円(税込) | 楽天市場 5,500円(税込) | ||||||||
サイズ | 30×18×厚み1.3cm | 22×22×厚み1.3cm | 45×24×厚み2.6cm | 25×25×厚み3.3cm | 35×26×厚み1.3cm | 30×22×厚さ1cm | 32×20×厚さ1cm | 23×40×厚さ1.3cm | 26×33×1.2cm程 | 37×24×0.6cm |
素材 | 吉野ひのき | 吉野ひのき | 吉野ひのき | 青森ヒバ | まな板:ポリエチレン、スタンド:ポリプロピレン | 本体:ポリプロピレン、芯材:プラダン、フチ部:エラストマー樹脂(抗菌なし) | ポリプロピレン | エラストマー(合成ゴム) | エラストマー(合成ゴム) | 合成樹脂(特殊エラストマー) |
まとめ
ひと口にまな板といっても、材質やサイズによって扱いやすさや使用用途も異なります。選ぶ際はまず、自分の生活スタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。選ぶ際のワンポイントとしては、
料理を頻繁にする人:木製かゴム製の大き目サイズ
あまり自炊せずお手入れに手間をかけられない人:プラスチック製の小さめサイズ
を推奨します。それでも選ぶのが難しい時は、メインとサブで使い分ける阪下さんの愛用するまな板をチョイスするのも手です。ぜひ参考にしてください。
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